葉山庵(仏)葉山 自然派フレンチ



 誕生日祝いということで、葉山にある隠れ家のようなレストランのディナーを堪能してきました。
日本の邸宅を和洋折衷に改築してあるので、日本庭園を眺めながら、抽象絵画の油絵が飾られたお部屋で頂くフレンチというのが、絶妙で大人の雰囲気。
 なんとなくレトロな感じもするし、窓からは緑豊かな山を遠景にしたそのままの自然を感じるので、どことなくほっとくつろげる気分になる。
 そしてお料理の方ですが、私は今までこれほどあっさりとした自然の香のするフレンチを食べたことがないと思いました。素材を重視した、一口ごとに体まで綺麗になりそうな新鮮な魚介類に野菜類。美味しさにうなってしまう。お皿も素晴らしく個性的な盛りつけで、食べてしまうのが勿体ないほど。

 特に前菜が美味しかったのですが、これが本当にフレンチだろうか?というほど、バターが控えめで、魚介の味付けはむしろ和食に近い気がしました。塩味だけで食べているような、それでいてソースが素材本来の旨味を邪魔せずに添えてあるという感じ。素材を大切にしようと突き詰めていくと、こういう味になるのだろうなあと感心した私です。
 それから、もう一つ驚いたのは、品数の多さ。八千円のコースにしたのですが、恐らく東京ではこの値段では食べられないだろうと思うほどの満足度でした。


 前菜の前にウェルカムの一皿(しらすのオムレツ風オーブン焼き)が出てきて、それから一品目の前菜にスズキとメロンの冷菜。これが絶品でした。


その後、二品目の前菜として温菜が来ましたが、タコやエビやほたてがもう素晴らしい塩加減の味付けで絶品そのものでした。ちなみにこれが一番のお気に入り。その後、スープですが、ガラスのカクテルグラスにコンソメのゼリーが入ったカボチャの冷たいスープなのですが、とても上品かつ繊細な味で美味しい。実はもうこの辺でお腹が一杯になってしまった。
 そしてメインのお魚料理は真鯛でした。そのあと、口直しのワインシャーベット。そして肉料理のメインと続くのですが、メインが二品だとかなりお腹が大変。なんとか食べました。もちろん美味しいから全て食べれたのであります。
 そしてデザートですが、誕生日ということもあって、わざわざケーキを焼いて持ってきてくれたのには感激。ちゃんと名前も書いてあります。その後ろうそくを消すと切り分けて綺麗にデコレーションし直して持ってきてくれたのには、またまた感激なのでした。


 ケーキは生クリームのフルーツケーキでしたが、甘さが抑えてあってクリームも上品かつ上質。美味しいのですが、お腹が苦しくてなかなか食べられなかった。でも頑張って主人に手伝って貰って平らげました。だって死んでも残せませんもの。と言うわけで、大満足のディナーに要した時間は3時間でした。幸せな時間を過ごせました。あと最初に飲んだシャンパン(ヴーヴクリコ・リザーブ)も美味しかった。以上です。


Posted: Tue - July 6, 2004 at 08:23 PM      


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