短編『女たち』チェーホフ全集5



上手い。。
わずか20頁の中に、ドラマが凝縮されている。
チェーホフの短編は舞台を観ているかのような錯覚に陥る。

舞台設定、登場人物がまず自然と入ってきて、興味を惹きつける。
そしてどんどん人物の深いところまで入っていくその語り口の妙。
10頁も読まないうちに、すっかり話の中の人物に感情移入している。。

チェーホフは女性の心理を怖いくらいに、そして残酷なくらい正確に捉えていると思う。
女性の恐ろしさが旅人の語る話の中に、そして若い嫁の本音の台詞の中に現れている。

Posted: Tue - May 9, 2006 at 09:19 PM      


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