小作品『学生』(もしくは『大学生』) 筑摩書房 チェーホフ全集7 



わずか6頁しかないのに、この深い感動はなんだろう。

使徒ペテロと厳しい寒さの迫るうらぶれた村の老婆の涙とを繋ぐもの。
過去から現在、未来へと綿々と流れていく鎖。。

これだけの短さで、まるでドラマの一幕を観ているかのごとく
見事に描ききっているチェーホフの凄さに脱帽。
読んだ後、涙が止まらなくなった。

Posted: Sun - April 11, 2004 at 05:18 PM      


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