ガムランにはまっている私




気候が蒸し暑くなるにつれて、東南アジアの音楽がなんとも言えず空気と調和することといったらない。家にも主人が昔買ったジャワのガムランが一枚(『瞑想変幻ージャワのガムラン』)あったが、もっと欲しくなって3枚も買ってしまった。

 タワーで買ったのがバリの2枚『Trance Bali』『バリのガムラン2』後者はロバート・ブラウン氏の録音によるもの。両方ともなかなか良い。バリのガムランは割と賑やかな感じの曲が多いが、深く入っていく瞑想の曲もある。それから、アマゾンのネットで買ったのがジャワの一枚。『ジャワの宮廷ガムラン3』同じくロバート・ブラウン氏の録音による。

 ジャワのガムランは家にあるのも併せて2枚あるが、両方とも歌が入っている。それがどうも日本のお祭りの歌やお囃子を連想させて、なんとも東南アジアと先祖の繋がりにまで思いを馳せることになる。
 偶然にもジャワのガムランを流していた時、外でお祭りのお囃子が聞こえてきたのだが、しばらくそれがガムランなのか、外の祭りの音なのか分からなくなる瞬間があった。それはまるで異文化融合が人知れず具現化したかのようでもあり、私はしばしはっとして目を細めたのであった。
 ジャワの方がバリに比べてゆったりした感じの、時折日本の祭りを彷彿とされる雰囲気があるようだ。これをもう手放せなくなっているipodに入れて、ちょっとけだるい昼下がりから夕暮れにかけて流していると、まるでどこか別の世界にいるかのような異国情緒的気分になる。ボサノバもこんな時にかけるのが好きだが、今年はガムランが多くなるかもしれない。こちらの方が深くてずっと濃厚ではあるが。

Posted: Mon - June 14, 2004 at 10:20 PM      


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