二胡の音色に魅せられて




最近民族音楽に惹かれている私である。二胡はラジオやテレビでよく流れているのを耳にして、いいなぁといつも思っていたが、CDを買って聴くと、さらにはまっていく気がする。
 アマゾンで購入したのが、『中国の二胡ー二泉映月』という一枚だが、実に素晴らしい。二胡の音色を聴いていると体が溶けそうになる。なんというのかあまりに音がなめらかで繊細なので空気の中に入り込んでいくという感じ。この心地よさをなんと表現したらよいだろう。

 特に気に入っているのが、このCDを早朝に流すことである。朝ご飯を食べながら、二胡のどこまでも伸びていく音楽を聴いていると、ゆったりとした気持ちになり、なんだか消化まで良くなりそうだ。
解説を読むと、どうやら二胡は中国ではなく、モンゴルにその起源があるらしい。そう言われてみれば、遊牧民族の何者にも捕らわれることのない自由で広大な、しかも大平原を無限に広がっていく様を感じさせる音色ではないだろうか。

 偶然だが、その少し前にたまたま車の中で聴いたラジオ番組で、モンゴルの音楽をやっていたのだが、それが中国の二胡そのものに聞こえたので、あの時は不思議に思っていたが、こちらの方にルーツがあったとは、その時は知りもしなかった。CDの解説を読んでようやく合点した訳である。

Posted: Mon - June 14, 2004 at 10:18 PM      


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