乾物にはまっている私 2004年9月
夏休み後半になって、一冊の本が我が家に届いた。それは、家庭料理研究家の奥
園壽子さんによる『もっと使える乾物の本』という料理の本である。
これが届いた時から、私は乾物環境を整えるべく、朝から晩まで夢中になって乾
物のための場所を捻出し、それぞれの乾物に適した容器や瓶などをかき集めたり、
買いに行ったりし始め、綺麗に並べながらラベルまで貼り付けて、嬉しくなってい
る訳である。旦那には乾物の鬼だね、、とまで言われたが、まあ、それは兎も角。
載っている乾物料理をとにかくせっせと作り始めた。
まず、豆から始まった。大豆の茹でたてをそのまま何もせずに初めて食べて実に
感動した。その甘みといい、いい香りといい凄く美味しいのだ。これで私は今まで
とても損をしていたような気持になったのである。私の母も豆はよく煮ていたが、
なぜか大豆は煮なかったので、食べたことがなかったのである。これで私はいきな
り今まで見くびっていた大豆を大いに見直すことができた。何しろ豆自身がとても
美味しいので、これを使って何をしても美味しいわけである。可能性は無限大に広
がっていく。
あと煮てみて素晴らしかったのが、白インゲン豆を砂糖を使わずに、干しあんず
やクコの実、ドライパイナップルなどで煮含めたもの(デザート)。とろりとした
煮汁に綺麗な彩りで、しかも素材の美味しさを生かした上品な美味しさ。これは
作ってみないと恐らく食べられないものだろう。でもやってみると実に簡単なので
ある。すごく得した気分だし、なんだか料理上手になったような気がする。
その他もろもろ様々に感心するところが多く、奥園さん様々である。お陰で乾物と
仲良くなれそうだ。それにしても料理本一冊で、こんなに燃えたことはかつてな
かった。奥園さんはただ者ではないとつくづく思う。
では、また。
Posted: Wed - September 1, 2004 at 02:51 PM